この世界は仮想現実(VR: Virtual Reality)であるとする考え方を「シミュレーション仮説」と呼ぶ。
仮想現実はシミュレーテッドリアリティ(Simulated reality)とも言われる。
かれこれ半年以上前のことだ。
とある昼下がり、堕天使エヌは知人とカフェに来ていた。
私はドヤ顔で語った。
「シミュレーション仮説を題材にして小説を書こうと考えている」
シミュレーション仮説はネタとして新鮮だと思っていたので自信満々だ。
しかしながら、知人から言われてしまった。
「スターオーシャンの設定が多分それだ」
残念ながら私は、『スターオーシャン』(STAR OCEAN)をプレイしたことがない。
RPGはFF派なのだよ。
以下ではゲームやアニメのネタバレが入るので注意。
そして、第3作目の『スターオーシャン Till the End of Time』(SO3)が問題作だ。同時に、世界観が共通しているSO1およびSO2の世界の現実性も否定されたことになる。
この衝撃的な内容により、SO3は賛否両論の作品となったようだ。
メタ的な視点で考えれば、「プレイしているゲームの世界が設定上もゲームの世界だった」という状況は面白い。
というわけで、知人の言う通り『スターオーシャン』の設定はシミュレーション仮説と見なせる。お恥ずかしながら、当該映画をしっかりと見た記憶がない。作中にも物理学的な話題が盛り込まれ、主人公たちの世界が量子コンピュータに演算される仮想空間だと判明する。余談だが、花澤香菜の声優初主演作がアニメ『ゼーガペイン』だ。
月日は流れて本日。
未だに仮想現実世界の小説を書いていない。
堕天使エヌのペンは剣よりも重い。
ここで、改めてシミュレーション仮説を考える。Wikipediaの「シミュレーション仮説」の項にも詳しく説明されていて読むのが大変だ。簡単に書くと、生物が発生する奇跡的な条件が整っていたことは、偶然ではなく意図的に設定されていたと考える方が自然だと言われている。最近でも、シミュレーション仮説に対する新説が生まれている。ともかく、科学者や哲学者ではなく、投資家やシンクタンクがシミュレーション仮説を持ち出すのは面白いことだ。
そして今年2017年、オックスフォード大学の理論物理学者らがシミュレーション仮説を否定する論文を投稿した。全宇宙の原子を集めても、我々の世界レベルの演算を記録するコンピュータは作れないそうだ。この世界が仮想現実だと仮定すれば、それをシミュレートする世界はより高次元の存在のはずだ。やはり特定事象が存在しないことを証明することは難しく、いわば悪魔の証明である。1つ目は、上位世界の存在が現れること。
これは宇宙人襲来以上に面白い展開だ。
2つ目は、下位世界がシミュレーション可能になること。
本格的にシミュレーション仮説を勉強してみようか。
気が向いたら、仮想現実を世界観とする小説も書くぞよ。
【関連記事】
2017年07月11日:
2017年07月27日:
2017年08月19日:
古い作品ですが、おススメです!
検索すればすぐに出てきます。17分ぐらいの作品です。
これもまたシミュレーション仮説だな。
現実に生きられない人間の生活空間に下位世界を使う点でゼーガペインに近い。
PCエンジン ミズバク大冒険[箱説有] ハガキ付 PCE PC 本・音楽・ゲーム テレビゲーム
PCエンジン ミズバク大冒険[箱説有] ハガキ付 PCE PC - offroadcolombia.com